【マルコ受難曲】
「古楽の楽しみ」からの話題です。ヨハン・セバスティアン・バッハは5曲の受難曲を作ったと言われますが現存しているのは「マタイ受難曲」と「ヨハネ受難曲」で、マルコ受難曲は歌詞だけが残っているのだとか。後世の音楽家たちはその歌詞とマタイ受難曲からマルコ受難曲の復元を試みたと言われます。バッハを研究し尽くし、いかにもバッハらしく復元した音楽家もあれば、現代音楽を取り入れた作曲家もあったのだとか。その日聞いた「マルコ受難曲」にはパーカッション(打楽器)が使われていて斬新でした。受難曲は、福音史家と呼ばれる歌い手によって語るようにもちろん私には言葉を理解することはできませんが、解説者による丁寧な説明と、聖書の物語を知っていることとでな~んとなく頭の中に絵が描けるのが面白く、不思議でもあります。中世の音楽は宗教曲が多くしかも鍵盤楽器の演奏が多くて、聞きながら通勤するうちに一日全体が整えられていくような気がします。